もちろん、動物の皮下組織のことではなく
いわゆる食肉のこと。
ただし関西圏では、単に「肉」と称した場合は牛肉のこと。
牛以外は、例えば「豚肉」など○○肉と呼ぶ。
ちなみに、鶏肉は「かしわ」である。
本州の最北西端に生まれ育った私も幼少の頃からこの例に従っており
関西文化圏であることが実感できる。
さて、先日の「未来創造堂」にゲスト出演した葉加瀬太郎の
牛肉へのこだわりには著しく共感した。
つまり、牛肉の旨さは脂ではなく赤身にあるというのだ。
葉加瀬太郎は、美味い物好きのただのデブかと思っていたが
ただ者ではないデブだと思い知らされた(ちょっとオーバー)。
私もかねがね脂身<赤身を訴えてきた。
とかく日本人は「見事な霜降り~」だの
「口の中で脂がとろける~。甘~い」などといって
脂の良さで肉の良さを評価する傾向にある。
脂の少ない赤身なんて、くず肉同然の扱いだ。
しかし、そうした嗜好に合わせた脂たっぷりの肉は
往々にして赤身自体にはたいした味がないことも多い。
高級な肉ほどその傾向が強く、
私が口にしたブランド牛の多くが“すき焼きの味”だった。
そう、やっぱり美味しい肉は「焼いて食べたい」と思わせてくれないと。
そういう意味では
海外産でもオージービーフなんかは赤身がなかなか旨いよ。
やっぱり厚切りステーキでがっつり食ったりするからだろうね。
噛めば噛むほど味がしみ出てくるなんてのは
最近の国産牛では少数派になっちゃったものね。
短角和牛や無角和牛などのいわゆる在来和種は
現在の畜産界では風前の灯火だもの。
でも、優秀な血統だけを選抜しすぎると、
血が濃くなっていずれ交配ができなくなる。
そうした時に、昔のままの在来和種が残っていれば
一から出直すことだってできるはず。
サラブレッドだってそうじゃん。
サンデーサイレンス系ばっかりになっちゃったらどうすんの?
まあ、その時はミスプロ系にシフトするのか?
あれ? サンデーとミスプロって交配できたっけ? 相性は?