キリンビバレッジの「世界のKitchenから」シリーズ。
この夏は「水出しミントジュレップソーダ」が大当たりだったけど、だいたい、ヒットが連続して出るなんてことはないもの。というわけで、全く期待せずに買ってみた。
そもそも私は、ドライフルーツと紅茶がどちらも好きではない。
中でもレーズンとダージリンはその最たるものである。
にもかかわらず買ってしまうのだから、
この「世界のkitchenから」シリーズというのは不思議である。
なんか、スローライフな感じがするんだろうね、ってOLか?
で今回は、イングランドの家庭の知恵らしい。
「イングランドの家庭では、果物のやわらかく熟した甘みをひきだすために、ドライフルーツを果汁や紅茶、洋酒などで煮こんで様々なお菓子づくりに使います。ドライフルーツを煮ると、熟した果物の甘みがじわじわとしみだしておいしくなることを学びました」だそうな。
まあ、ドライフルーツってそういうものよね。
西洋風の食習慣がなかったかつての日本では、
ドライフルーツをそのまま食べることが多かったのかもしれない。
そもそも、お菓子づくりなんて一般庶民には無関係だったもの。
第一、なんだかんだ言っても日本は自然の恵みが豊かなんだよね。
だから、食べ物はできるだけ旬のうちに味わう、って文化なんだ。
日本でも北国では、干し柿のようなドライフルーツを珍重してきた。
イングランドは緯度的には北海道みたいなものだからね。土地ないし。
話は飛ぶけど、干し柿嫌いの私ですが中学生の頃、
干し柿を題材にした短歌を詠んで廊下に張り出されたことがあるぞ。
実体験に基づかない、全くのねつ造だったのに褒められちった。
そのドライフルーツだけど、絶対に煮込んだ方が美味しいよね。
生より先に出会ってたら、ドライフルーツ嫌いにならなかったかも。
ずいぶん前置きが長くなりましたが、肝心のこいつの味です。
一言で言うと、棒ジュースのオレンジ。後からちょい渋。
あの棒ジュースって、オレンジ色してるから
オレンジ味と思ってるけど絶対違うよね。
アプリコットとレーズンとマンゴーでオレンジ味なわけないじゃん。
おまけにホワイトグレープの果汁(0.2%)まで入ってるし。
しかも、あれだけご託を並べておきながら
この甘さの基は(糖漬けドライフルーツ)なんだ。
“熟した果物の甘み”じゃないじゃん。
そして紅茶飲料の味は、結局茶葉が決めるんだけど
たいしていい紅茶を使っていないのが丸わかりな感じ。
今時、なんて残念な商品なんだ。
とかいいながら、けっこう気に入って飲んでいる
B級グルメな私。