JR山口駅の売店(デイリーイン)と山口宇部空港で
土日・祝日のみに販売される駅弁「薩長同盟弁当」(840円)。
山口県の県都・山口市の中心駅たる山口駅に駅弁がないことを嘆いた
(有)すぎの子の社長が心血を注いで作り上げた弁当である。
参考までに薩長同盟は1866年(慶応2)、
それまで対立していた桂小五郎と西郷隆盛が
坂本龍馬の仲介で歩み寄ったことによって実現した。
鹿児島産豚のロース肉に青じそを挟み、マッシュポテトの衣で上げた和風とんかつと山口県産の長州鶏を甘辛醤油ベースのタレにからめた鍬焼きを中心に、間を取り持つように筍の土佐煮が盛り込まれている。また、北浦名産の“しそわかめ”や炒り卵山口県オリジナル野菜「はなっこりー」が彩りを添えている。
実はかつて、テスト販売の時に食べたことがあったのだが
その後、本格的に売り出されてから買った時に
か・な・り油ギッシュだったので辟易していた。
というわけで、数年ぶりに買ってみたところ、改善の後は見られた。
しかし、どうも和風とんかつの脂身の多さが気になる。
脂好きの人には気にならないのかもしれないが、
赤身好きの私にとっては、苦痛以外の何ものでもなかった。
それに、マッシュポテトの衣がボッテリした感じで重すぎる。
青じそが入っている割には爽やかさに欠ける印象だ。
一方の長州鶏の鍬焼きは美味い。
やや味が濃すぎるような気もするが、弁当だからこんなものか。
土佐煮とのバランスも良い。
ただ、炒り卵のオイリーさはちょっと頂けない。
このあたりは、ロットによってクオリティが違いそうだが
もう少しあっさり仕上げてもらいたいものだと思う。
いずれにしても、山口駅を訪れた際には一度食べてみる価値はあると思う。
二度食べる価値があるかどうかは、あなた次第です。
ちなみに、山口市の玄関駅は新山口駅(旧・小郡駅)です。
県庁、市役所ほか国の出先機関等の最寄り駅は山口駅ですけど。
新山口駅から山口駅へは山口線(単線非電化路線)で15分~20分。